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No.3383ラリー・キングさん逝去
米放送界のレジェンド、ラリー・キングさん逝去 プリンス、ビル・クリントンも脱帽した“王様”の巧みな話術
2021.2.3
マスコミ嫌いと思われてきたミュージシャン、プリンス。その彼が司会者の自然で風のような話術に誘われ、優しい素顔を見せた１９９９年のテレビトークショー出演はいまや伝説だ。「相手がキングではかなわなかった」とプリンスは言ったとか…。米放送界のトップ・ランナーとして１９６０年代から半世紀の活躍を続けてきたラリー・キング氏が先月２３日、ロサンゼルスの病院で他界した。８７歳だった。
「彼は政界、芸能界にかぎらず、すべてのニュースを作る人々に光を当てた偉大な放送人だった」と出身地ニューヨークのアンドリュー・クオモ州知事。
訃報が報じられると、ネット上にはマライア・キャリーやセリーヌ・ディオンら歌姫からハリウッドスター、ボーイ・ジョージに至る新旧ポップ・アイドル、スポーツ界、放送界、はたまた７５年にスタートした長寿人気番組「ラリー・キング・ライブ」を愛し、育ってきた人々からの哀悼メッセージがあふれた。
ノー・ネクタイ、たくし上げたシャツにトレードマークのサスペンダー、太い枠の眼鏡。日本からも小錦、渡辺謙、デーモン閣下にトヨタ自動車社長の豊田章男氏らが出演した。
「アメリカナンバーワンの人気ホスト」の風采の上がらぬルックスに、「ン？」と首をひねった人も少なくないだろう。だが人気の秘密はずばぬけた会話とコミュニケーション能力にあった。
「ユーモアのセンス、人間への興味、まっすぐに相手を見つめ、時に鋭く、また緩やかに簡潔な質問で真実の言葉を導き出すその能力」とビル・クリントン元大統領は絶賛。「名インタビュアー？ いや彼は聞くことの達人だったんだ」と。
歴代大統領からネルソン・マンデラ、レディー・ガガまで生涯に５万人にインタビューして「トークの帝王」と呼ばれた。だが当人は「毎朝、起きると自分に言い聞かせるんだ。“自分のしゃべりに価値なんてない。学ぼうと思うなら聞くんだ”」と明かしていた。
今やトークホスト番組は百花繚乱（りょうらん）。彼の深夜ラジオ番組に憧れたジミー・キンメルはこう語る。「人がお互いのことを言葉で伝える喜び、彼がいなくなって今たくさんの人がそのことを思い出していることでしょう、こんな時代だからなおさら…」 （ロック・ランナー・室矢憲治）
https://www.zakzak.co.jp/ent/news/210203/enn2102030002-n1.html
管理人（ジュカ） - 暗黒騎士(153回)
2021/02/13 (Sat) 16:36