JACKSON BROWNE 1948年10月9日、西ドイツのハイデルベルグにて誕生。本名クライド・ジャクソン・ブラウン。'51年にロサンゼルス、'67年にニューヨークに移住。翌年よりニッティー・グリッティー・ダート・バンドに参加後、グリニッジ・ヴィレッジでティム・バックリーやニコと活動。その後再び西海岸に戻り、リンダ・ロンシュタットやバーズに自作曲を提供して話題を集めた。その後アサイラム・レコードと契約。'72年にデビュー・アルバム『ジャクソン・ブラウン・ファースト』を発表し、高い評価を受けた。またこのアルバムよりシングル・カットされた「ドクター・マイ・アイズ」トップ10ヒットとなった。'73年にはセカンド・アルバム『フォー・エヴリマン』を発表。イーグルスのグレン・フライと共作した超名曲「テイク・イット・イージー」が大反響を巻き起こした。
その後も'74年に『レイト・フォー・ザ・スカイ』を発表。70年代前半のウエストコースト・ロックを代表する傑作で、ピアノやアコースティック・ギターを基本にした素朴なサウンドを聴かせ、シンガー・ソング・ライターというスタイルが確立されてた名盤となった。'76年には妻のフィリスが自殺するという悲劇に見舞われるが、その悲しみを乗り越えて制作したアルバム『プリテンダー』が全米でプラチナ・セールスを記録。その後も『孤独なランナー』『ホールド・アウト』をはじめ、数々の傑作・名作アルバムを世に送り出している。いずれの作品も、単なる"ウエストコースト・サウンド"の枠に留まらず、奥深い文学性・精神性の高い歌詞、社会性を含むメッセージを作品に盛り込み、その心のこもった誠実な歌の数々は"70年代最高の詩人"とも呼ばれ、人々の心の奥深くにまで届く音楽を贈り続けた。
80年代以降も真摯なスタンスによる作品をコンスタントに発表し、アメリカを代表するシンガー・ソングライターとして活躍を続けている。'99年には「メインストリームでは居場所を見つけられない音楽の避難所を作る」というブラウンの構想を元に自身のレーベル"Inside Recordings"立ち上げた。
2004年にはロックの殿堂入りを果たし、また"Inside Recordings"からの第一弾となるアルバム『ソロ・アコースティック第一集』を発表。2008年には『ソロ・アコースティック第二集』に続き『時の征者』も発表し、このニュー・アルバムを携えての4年振りとなった日本公演は全てソールド・アウト!一部二部の2構成で行われたこのツアーはヒット曲を次々にプレイし、全ての会場で絶賛の嵐となった。
2009年も更に精力的に活動を続け、11月から12月にかけてはソロ・アコースティック・ツアーが全米20公演で予定されている。そして来年3月には再来日公演が決定している。ウエストコーストの風を運ぶジャクソン・ブラウンの魅力に溢れたステージは必見!
【来日メンバー】
[SHERYL CROW]
TIMOTHY SMITH (g)
PETER STROUD (g)
MICHAEL ROWE (key)
JEREMY STACEY (ds)
STEPHANIE ALEXANDER (backing Vocal)
NAYANNA HOLLEY (backing Vocal)
[JACKSON BROWNE] KEVIN MCCORMICK (b)
MARK GOLDENBERG (g)MAURICIO LEWAK (ds)
ALETHEA MILLS (vo)
CHAVONNE MORRIS (vo)
JEFF YOUNG (key)
【セットリスト】
★ジャクソン・ブラウン※全公演ほぼ共通
第一部
1.Off Of Wonderland
2.I'll Do Anything
3.Fountain Of Sorrow
4.Time The Conqueror
5.In The Shape Of A Heart
6.Too Many Angels
7.Giving That Heaven Away
8.About My Imagination
9.Lives In The Balance
10.For A Dancer
11.The Pretender
12.Running On Empty
13.Take It Easy(with Sheryl Crow)
1. If It Makes You Happy
2. Steve McQueen
3. Can't Cry Anymore〜I Can See Clearly Now
4. Love Is Free
5. My Favorite Mistake
6. The First Cut Is the Deepest
7. Real Gone
8. Leaving Las Vegas
9. Strong Enough
10. Love Hurts(with Jackson Browne)
11. Peace, Love & Understanding(with Jackson Browne)
12.Out of Our Heads
13. All I Wanna Do
14. Soak up the Sun
15. Everyday Is A Winding Road
(Encore)
16. A Change
17. I Shall Believe
18.Higher Ground
※リンクをクリックするとYouTubeで曲が聴けます!!!!
★シェリルは公演によって、曲順の入れ替えや別の曲のパフォームがありました。
3/11-12でパフォームしなかった曲と演奏都市は下記の通り。
●NEIGHBORHOOD・・・・3/7金沢,3/8大阪のみ
●DOCTOR MY EYES(with Jackson Browne)3/2東京,3/3神戸,3/5名古屋のみ
●DETOURS・・・3/2東京,3/3神戸,3/7金沢,3/8大阪のみ
客電が落ち、ものすごい拍手でシェリルたちバンドメンバーがが登場。シェリルは着古した年季の入ったジーンズに黒のトップを着て、とってもシンプルな服装。中で始まったのはミディアムテンポの" If It Makes You Happy"。手拍子しながら、シェリルのボーカルを後押しし、サビでは会場全体で 「If It Makes You Happy〜〜〜♪」と大合唱で、ものすごい熱気に包まれました。曲が終わり大きな拍手の中、満足そうな笑顔でシェリルが「ドモアリガト」「ゲンキデスカ〜?」と私たち観客に呼びかけ、「ゲンキ〜〜」と応答する観客。「シェリル〜〜〜♪」と、会場のあちこちから声が飛んでいました。シェリルが「Speak English?」と呼びかけると、「Yeah〜〜〜!!!」と答えたり(爆)ちょっとしたコミュニケーションタイム。「次は"Steve McQueen"よ」とシェリルが言って始まったのは、前回のカモンカモンツアーではオープニングを飾ったかっこいいロックな曲。会場のヴォルテージが一気に上がり、観客は大盛り上がり。いや〜シェリルはこうでなくっちゃ!!!!曲が終わるとものすごい拍手が鳴り響き、「Thank you so much!!!」と呼びかけるシェリル。そしてバンドのギタリスト、ピーターを紹介した後に始まったのは、アルバム「ディトアーズ」からの軽快なポップチューン"Love Is Free"。会場はとてもほのぼのとした雰囲気に。「次はとても古い曲よ」といって始まったのは、ファーストアルバム「チューズイ・ナイト・ミュージッククラブ」からの曲"Can't Cry Anymore"。そしてギターによるのイントロがとてもかっこよくて印象的なアルバム「グローブ・セッションズ」からの"My Favorite Mistake"と続きます。終わるとものすごい拍手が!!!!「トーキョー!!!(と、私たちに観客を呼びかけ・・・・)原宿でたくさんの円を使ったわ、新宿でも、たくさん使っちゃってね。。。。たくさんサケ(酒)も飲んだわ。そしてフィッシュマーケットにも行ってね。。。」と話すと、その直後に大きな声で「築地(ツ・キ・ジ)〜〜〜!!!!」と教えてある観客(大爆)続けてシェリルが「大きな魚がたくさん居て面白かったわ」と話していました。「次はキャット・スティーブンスのカバーソングです」と言って始まったのは"The First Cut Is the Deepest"。しんみりと情感あふれるこの名曲を生で聴くのは初めてだったので、個人的に大興奮でした。終わると大きな拍手が送られました。「次の曲は映画「カーズ」から"Real Gone"よ」と演奏が始まり、会場は再びロックな雰囲気に一変し、大盛り上がり。途中間奏でシェリルのハーモニカが披露されるなど見どころ満載という感じ。その後"Leaving Las Vegas", "Strong Enough"と定番曲が続きゆったりと穏やかな雰囲気に包まれました。曲が終わるとシェリルが「Thank You!!!」と声をかけ、「今日は東京に来れてうれしい、とも素晴らしい時間を過ごしているわ。偉大なジャクソン・ブラウンとの共演も素晴らしい」と言うと、観客から大きな拍手が鳴り響き、そしてステージ袖からジャクソン・ブラウンが登場し、ステージに2人並ぶとさらに拍手と歓声が大きくなりました。二人の共演で、ナザレスのカバーソング"Love Hurts"。ミディアムなバラードソングで二人のヴォーカルのハモリが本当に素晴らしかった。共演2曲目は、ニック・ロウのカバーソング"Peace, Love & Understanding"。耳馴染みのあるポップな曲に会場は大盛り上がりで、シェリルもジャクソンも楽しそうにパフォームしていました。そしてジャクソンが退場する際に「ジャクソン・ブラウンでした!!!」「彼は私の先生で、彼からいろんなことを学ばせてもらったのよ!!!」と敬意を表して話すシェリル。その後始まったのは、アルバム「ワイルド・フラワー」からの"Good Is Good"。この曲をライブで聴くのは初めてだったので個人的にとてもうれしかったです。(彼女はこのアルバムの頃は幸せの絶頂期で、それから婚約者との別れ、乳がんを経験しているわけで、あまり思い出したくない時期なのかもしれないから、これまでこのアルバムからのパフォーム曲が少ないのかな・・・と推測したりする私。)次の曲は大ヒット曲"All I Wanna Do" 。途中一部の歌詞を「トーキョー」と置き換えるファンサービス。会場には手拍子が鳴り響き、とても盛り上がりました。次の曲は、アルバム「ディトアーズ」からの軽快な曲" Out of Our Heads"。さらに観客の手拍子は大きくなりました。ここであらためてバンドメンバーの紹介が入り、その後始まったのはアルバム「カモン・カモン」からの大ヒット曲" Soak up the Sun"。これまでにない大きな歓声と拍手が沸き起こり、会場は、ほぼオールスタンディング&ダンシング状態。その後間髪入れずに始まったのは、"Everyday Is A Winding Road"。いや〜もう最高の流れです。会場も最高のボルテージに達しました。「Thank you very much Tokyo!!!」と叫ぶシェリル、スタンディングオベーションの嵐が起き、そしてメンバー達はステージから退場しました。その後、アンコールを望む多くの拍手やシェリルコールが会場に鳴り響きました。そして・・・・・シェリル&バンドメンバーが再び登場し、黄色い声援と拍手が沸き起こりました。始まったのは、これしかないでしょって感じで"A Change"。この曲はすごくユニークでキャッチーで大好きですね〜。ステージと観客の一体感がものすごく感じられました。さらにさらに大きな拍手が鳴り響きながら、間髪入れずに始まったのは、バラードソング"I Shall Believe"。寂しげな胸を打つメロディーに会場は少しクールダウンして、シェリルのボーカルに聞き入りモードになり、最後になるに従ってまたヴォルテージが上がって曲が終了。「ドモアリガト〜!!!」と満足そうな笑顔で私たちに呼びかけ、その後バンドメンバーとステージに一列に並んで腕を組んで、皆でお辞儀。そして手を振りながらステージを去って行き、全18曲の約1時間半のライブは終了しました。ありがとう、シェリル&ジャクソン!!!
(基本は前日の東京国際フォーラム公演と同じなので、違った箇所だけ抜粋します。)
今日の衣装も着古した年季の入ったジーンズに黒のトップ。3曲目の"Can't Cry Anymore"では、ジョニー・ナッシュの"I Can See Clearly Now"のメロディーとミックスされていて面白かったです。"Good Is Good"の代わりにラストでスティーヴィー・ワンダーのカバーソング"Higher Ground"をパフォーム。これらは前回のディトアーズ日本公演でもお馴染みです。"My
Favorite Mistake"が終わった後に、ジャクソン・ブラウンのことを「彼は私のマスター(主)でティーチャー(先生)でありヒーロー(英雄)でもあります、彼と共演できるのはとても光栄なことよ」と話していまいました。アンコール前数曲の曲順が一部入れ替わりました。最後の"Higher
Ground"はシェリルはボーカルに専念。コーラスの女性らと踊りながらノリノリで歌っていました。やはり、今日が日本最終公演なので、シェリルもメンバーたちもとても楽しそうに充実感たっぷりでパフォームしていました。
【コンサートあれこれ】
予習不足で臨んだライブ
今回はシェリルとジャクソン・ブラウンのジョイントライブということだったのですが、シェリルのことは大好きで全部知ってはいても、ジャクソンの知識は全く皆無。なので、今回正直楽しめるかどうか不安に思っていた私。今回は第一部と第二部に分かれて互いのライブが繰り広げられるという形式だったので、当日は正直ほっとしました。これだったらジャクソンだけを知らない人、シェリルだけを知らない人でもそれぞれ楽しめると思いました。(でもこの形式だったら、それぞれソロライブにして、曲数を20曲くらいづつパフォームしてくれた方が良かったかもって思わなくもないんですけどね・・・苦笑)ただ、良かったことは、ジャクソンのことを全く知らなかった私が、ジャクソンというアーティストを知って、彼の曲の良さを理解できたことです。"Running
On Empty"や"Take It Easy"は耳馴染みがありました。同時にシェリルのことを全く知らなかったジャクソンファンの皆さんにもそういう方がいらしたのではないでしょうか。アーティストのジョイントライブは、それぞれのファンのリアクションも考慮しないといけないし、主催者側としてある意味チャレンジだろうなと思いました。
★"I Just Can't Stop Loving You" Japan Bad Tour _Michael Jackson シェリルがバックコーラスで共演しています。
ちょっぴり美味しい経験 新宿厚生年金会館での公演終了後、シェリルの元日本公演クルーである知人Iさんの計らいで、ライブ後にシェリルのクルーと談笑されるのに私も便乗。私がその一人イケメンの照明担当のポールさんに「これまでシェリルの公演は福岡と東京で3回見ていて、今回はここ東京で昨日・今日と2回楽しみました。最高でした」と話すと、「You're
a super Sheryl fan!!!」と言って貰えました〜〜♪その後撤去作業をしているスタッフ達を横目で見ながら、厚かましくもステージに上がって、客席を眺めたり、スタッフ用のセットリストをいただきラッキーでした!!!
Iさんの談笑が終わり、楽屋裏口を抜けて出口に向かいましたが、廊下ではスタッフの皆さんがアルコールやジュースでお疲れ様の乾杯をして盛り上がっていたり談笑していたりしましたが、シェリルは部屋に居たのでしょう、残念ながら出会うことは出来ませんでした・・・・。